「五体字典」

鈴木香雨

文海堂

昭和45年12月30日発行

 

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 ぼくが、お習字を始めたことは、ブログに書きました。

 

早いもので、もう、1年が過ぎました。すぐに飽きるかと思いましたが、他に、特別、やることもないので今日まで、続いています。が、最近は、少しずつ、面白さ・・・というか、「漢字」という文字に興味がわいてきたようです。

 

先月からは、条幅にも手を出して、50年ぶりに、狭い机のうえで、工夫しながら書いています。「首をひねりながら」、行書や草書も、お手本を参考に、書いていますが・・・。

 

「首をひねりながら」とは、字の崩し方がわからない?書き順がわからない?

 

そんなとき、お役に立つのが、「五体字典」です。ぼくの「五体字典」は、高校のときに買ったものなので、昭和45年発行のものです。

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古いものを大事に持っているよネ。

 

「五体字典」って何?「篆書体、楷書体、隷書体、行書体、草書体」と、五つの書体を表わした「漢字」の書き方の辞書です。

 

『「天地をうごかすばかりの言の葉の誠の道をきわめよ。文字は心の声、書は心の鏡。」というごとく、書はその人の心を反映させるものです。

漢字を正しく学ぶには、先ず、其の変化の順序を知らねばなりません。と同時に字を上手に書く、書写能力を向上させる、美的情操の涵養、人格の修養という点にあります。

(著者の言葉から)』

 

成程、ぼくのお習字が、やがて、書道となるのは、何時のことかはわかりませんが、これも、修行ですか?

 

しか~し、便利になったものです。2つの無料アプリを見つけました。ご紹介しましょう。

 

「書道辞典」すべての書体が網羅されているほか、王義之、顔真卿などの書家の墨蹟の写真を掲載・・・これって、中国のアプリかな?そこが、ちーと、ヤバそう?

 

「筆順辞典」・・・漢字の筆順が一目でわかる。これは、便利です。お習字をやらない方も、これは、ダウンロードお薦めです。難しい漢字の筆順は、ある意味、芸術ですよ。

 

これがあれば、「五体字典」で、ページをめくる必要がなくなります。ほんと、世の中、便利になりました。それでも、やはり、アナログなやり方も、捨てがたい。古い人間だから、仕方がない。

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あっ、そうそう、写真の条幅・・・中途半端ですが、あそこで、墨がなくなりました。ぼくは、墨汁を使わないので、墨がなくなれば、本日の練習はおわりです。

 

それでは、また、明日か?明後日か?墨をすりすりして、「全集中の呼吸」で、「美的情操の涵養、人格の修養」に励むこととします。