「正欲」

「正欲」

朝井リョウ

新潮文庫

令和5年6月25日第3刷

 

キャベツ畑

今は、キャベツの収穫の時期でしょうか?農業には、まったくの門外漢なので、さっぱり分かりません。・・・が、ニュータウンの台地を下ると、キャベツ畑が一面に広がっていました。これって、キャベツですよね。それさえも、自信はありませんが、・・・。

 

なんとも暢気なことです。

 

小春日和に、少し、ウオーキング。背中に陽をうけながら、田舎道を散策しました。とりあえず、目的地は、「JOIN Roasters」というカフェですが、初見です。

グーグルマップを頼りにブラリ。ここかな?でも、ほとんど廃屋のような建屋。入口は、どこだろう?・・・そんなお店でしたが、勇気を出して、中を覗いてみると。

 

店主が、何やら、珈琲豆を取り出して作業中。

 

珈琲、飲めますか?いいですよ。ということで、紙コップに一杯の珈琲。うむ、味は、やや薄め、まあ、そんなに味覚に敏感ではないので・・・。

 

ところで、ここは、珈琲の焙煎をやっているのですか?焙煎屋だからね。

ふむ。と、カウンターの陰に見目美しい女性が一人。こちらを見てニッコリ。掃き溜めに鶴(失礼!)。

 

トイレを借ります。建物に似つかわしくない綺麗なトイレ(ちょっと意外)、ということで、目的の二つ目を達成して、「また、来ます!」

 

ということで、今週は、朝井リョウさんの「正欲」です。

 

朝井リョウさんの小説は、青春小説を何冊か読みました。「正欲」は、本屋さんで何度か手に取りましたが、なんとなく、そのままになっていました。

 

その理由は、「性欲」じゃなくて「正欲」・・・タイトルが、ちょっと、意味不明なイメージだったので・・・。

 

テレビのバラエティー番組に、珍しくガッキーが、出演したいたのですが、映画化された「正欲」の番宣でした。ガッキーが、ちょっと、変わったイメージの役どころということで、買っちゃおう!ということです。

 

ガッキーは、星野源と結婚しても、ぼくのイチオシなので(笑)

 

『様々に形を変える水、勢いよく噴射され飛び散る水、固体から液体に変わりゆく水、沸騰し暴れる水。光を吸い込み闇に呑まれ、場面によってはどんな音も奏でることができるそれ。誰にも真実を掴ませないよう自由自在に形を変えるその姿は、他の何にも代替されない煽情的な存在だった。』

 

この一文で、意味が解るでしょうか?

 

世の中には、いろいろな性的指向の人間が存在する事実は、ご存知でしょうか?もちろん、ジェンダーフリーなどダイバーシティについては、最近、マスコミでも、よく見聞きするようになりました。

 

しかし、ぼくたちは、その意味を正確に理解できているのでしょうか?

 

この小説は、「水」に性的指向のある男女の物語です。物語を読んでいるぼくは、作者が、何を書いているのか?何を伝えたいのか?なかなか理解できずに、言ってみれば、困惑しました。

 

しかし、困惑しながら、少し、「多様性の尊重」という意味を考えました。