「新版 百人一首」

「新版 百人一首

島津忠夫 訳注

角川ソフィア文庫

平成元年12月10日新版28版発行

 

宇治界わい

宇治と言えば、お茶の産地。JR奈良線宇治駅の近くには、老舗のお茶屋さんが、点在しています。そして、それぞれ、お洒落なカフェを併設しています。

伊藤久右衛門、辻利兵衛、中村藤吉など。中村藤吉の「宇治抹茶パフェ」がお目当てでしたが、長蛇の行列。約1時間待ち。断念して、伊藤久右衛門のパフェに変更。

行き当たりバッタリのドライブで立ち寄りましたが、キチンとプランを立てて、この界隈の「カフェ巡り」も面白そうです。が、1日に、2か所の2カフェが精一杯ですね。

 

 

3年間のコロナ騒動が終息して、弾けたように懇親会が目白押し。今週は、昭和53年入社の同期会。何年前?45年前でした。45年間・・とりあえず続いているとは、ある意味、驚異的です。

 

出身地が違う、学校も違う、入社しての配属先も違う、それぞれ転勤を繰り返して職場も違う、退職したもの、まだ、働いているもの、もちろん、それぞれ家族を持ち、そろそろ、親を送り出す年になって、それでも、同期会。

 

年功序列、終身雇用、企業内組合・・という日本的伝統経営がなければ、同期会は、たぶん存在しないのでは?

 

そんなことを思いながら、酒を酌み交わし、次回を約束する男の集団、これが、ぼくの同期会でした。

 

余談から、ころりと話題を変えて、

 

今年に入って春頃、ふと、実は「百人一首」を全部読んだことがないことに気がつきました。もちろん、何首か、有名な歌は、諳んじますが、全部となると、「かるた遊び」の経験もないので・・・「百人一首のかるた遊び」

 

そこで、毎日、一首ずつ読むことを決意。さらに、そのときに、一首ずつノートに書き出すこととしました。順調に行けば百日で完読、完成です。

 

第一首から読み始めました。

「春すぎて 夏来にけらし 白妙の ころもほすてふ あまのかぐ山 持統天皇

 

順調に読み進んで、なんだ、結構、覚えているね。

 

そして、第十七首

「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれないに 水くぐるとじは 在原業平朝臣

 

と、ここまで。ここからは、ちっとも、記憶にございません。

 

気がつきました!何度か、読んだときに、ここで、挫折したのでしたのでは?

 

作戦変更です。第百首から遡る。こうすれば、第一首まで行きつけるのでは?

 

第百首

「百敷や ふるき軒端の しのぶにも なをあまりある むかし成りけり 順徳院」

こりゃ、初見です。なんだか、とても新鮮な気持ちがします。

 

本日は、第三十首

有明の つれなくみえし 別れより 暁ばかり うきものはなし 壬生忠岑

 

もうすぐです。あとひと月で完読、完成です。

 

そして、このところ、そもそも、百人一首ってなに?という素朴な疑問に辿り着きました。が、これ以上の深追いは、無粋と言うもので、只々、大和言葉を愉しむこととしました。