2010-01-01から1年間の記事一覧

「花のあと」

「花のあと」 藤沢 周平 文春文庫 1989年3月10日第1刷 2010年2月1日第43刷 505円 週末は、スナック「A奈」で、ウイスキーを飲みながら、藤沢周平の世界に思いを馳せました。「A奈」のウイスキーはニッカの「竹鶴」。そういえば、『ニッ…

「2011年就職戦線異状アリ」

2011年3月卒業予定の学生の就職活動(「就活」)が過熱状態のようです。私の一人息子も、この4月で大学4年生となり、世の中の大学生と同じように、昨年末から、ボチボチと、「就活」が始まりました。実は、ボチボチなどと悠長な言葉では表現できない…

「傍聞き(かたえぎき)」

「傍聞き(かたえぎき)」 長岡 弘樹 双葉社 2008年10月12日発行 1400円(神戸市立西図書館) 「迷い箱」「899」「「傍聞き」「迷走」の4つ短編が収録されています。長岡さんの小説は、初めて読みますが、「傍聞き」は、2008年日本推理…

「武士道シックステイーン」

「武士道シックステイーン」 誉田 哲也(ほんだ・てつや) 文春文庫 2010年2月10日発行 629円 2週間ほど、休日が、野暮用で多忙につきお休みをしました。掲載を中止したわけではありませんので、もし、ご心配の方がおられたら、失礼をいたしまし…

「秘花」

「秘花」 瀬戸内 寂聴 新潮文庫 平成22年1月1日発行 438円 「瀬戸内寂聴八十五歳、畢生(ヒッセイ)の大作!」本の帯のコメントです。「畢生の大作」という言葉は、よく使われますが、まず、「畢生」を「ヒッセイ」と読めますか?意味は。どういう意…

「ウエハースの椅子」

「ウエハースの椅子」 江國 香織 新潮文庫 平成21年11月1日発行 514円 2009年5月23日のブログで、江國香織さんの「がらくた」を酷評しました。昨年、懲りもせずに、綺麗なカバーに引き寄せられて、またしても、江國さんの文庫本を買ってしま…

背広の値段

古今東西、多くの親という人種は、子どもには甘いものです。 このことは、子どもが男の子であろうと女の子であろうと、多分、同じでしょう。我が家は、一人息子なので、女の子のことは解りません。しかし、我が家も、多くの親と同じで、いや、それよりも、一…

「借金取りの王子 −君たちに明日はない2−」

「借金取りの王子 −君たちに明日はない2−」 垣根 涼介 新潮文庫 平成11年1月1日発行 590円 垣根涼介さんの「君たちに明日はない」の第二弾です。シリーズの第一弾に続く人気シリーズだそうです。残念ながら、第一弾は読んでいません。タイトルを見て…

「切羽(kiriha)へ」

「切羽(kiriha)へ」 井上 荒野(Inoue Areno) 新潮社 2008年5月30日発行 1500円(神戸市立西図書館) 2008年、第139回直木賞受賞作。井上荒野さんは、主に、児童文学や絵本の翻訳をされている女流作家です。小説家井上光晴の娘さんだそ…

俳句にかぶれる

死の間際に正岡子規が書いた絶筆三句 「糸瓜(へちま)咲て 痰のつまりし 仏かな」 「痰一斗 糸瓜の水も 間に合わず」 「をとといの へちまの水も 取らざらき」 当時は、糸瓜水が咳止めに聞くといわれており、根岸の子規庵にも植えられていたそうです。 (俳…

「月島慕情」

「月島慕情」 浅田 次郎 文藝春秋 2009年11月10日発行 543円 浅田次郎さんの短編小説です。「夕映え天使」ほかを読んだあと、本屋さんで文庫本を物色していたら、とっても、レトロな絵のカバーの本をみつけました。「月島慕情」。タイトルもレト…

指が「痛って、てっ、てっ」。

ちょうど1年ぐらい前からだろうか。右の人差し指の第1関節にどうにも違和感を覚え始めました。違和感というか、やや痛みも感じます。パソコンのキーボードの打ち過ぎかな?ブラインドタッチで打つほど上手くはないけれども、それとも、マウスのクリックの…

「聖女の救済」

「聖女の救済」 東野 圭吾 文藝春秋 2008年10月25日発行 1619円(神戸市立西図書館) 先週に引き続き、浅田次郎さん小説を紹介をする予定でしたが、今日、図書館に返却予定の「聖女の救済」を読了したので、こちらの紹介を先にします。あしから…

「夕映え天使」

「夕映え天使」 浅田 次郎 新潮社 2008年12月20日発行 1400円(神戸市立西図書館) 浅田次郎さんの短編小説。浅田さんの小説は、私の年代にとって、たぶん安心して読めるものばかりです。はずれがない。浅田さんの様々な人生経験から生みだされ…

「ひとり日和」

明けましておめでとうございます 本年も「dandy−papaの休日」をよろしくお願いいたします 「ひとり日和」 青山 七恵 河出書房新社 2007年2月28日発行 1200円(神戸市立西図書館) 2007年第136回芥川賞の受賞作品です。青山さんは、「窓の…