2012-01-01から1年間の記事一覧

「夜明けの街で」

お知らせ 今週から、「読書雑感」のスタイルを変更します。「本書のコピー、スキャン、デジタル化等の無断複製は著作権法上での例外を除き禁じられています。」の注意書きの記載ある本、ない本があります。著作権法を詳細に読むのも面倒なので、読了後の本の…

「日暮らし」【上・下】

「日暮らし」【上・下】 宮部みゆき 講談社文庫 2011年9月15日第一刷発行 667円(税別) 金曜日の夜、休日前にも係わらず、何故か「眠れない症候群」。もともと、不眠症に悩まされ、毎夜、寝る前の導入剤が欠かせないのですが、この夜は、どうにも…

カーネーションとコスモス

田舎で入院中の母親への応援メッセージとして、「母の日」に、本当は、「カーネーション」の水彩画カードを送るつもりだったのです。ところが、「ああ〜勘違い」でした。何を考えていたのか?うっかり、本当に、うっかり「母の日」の花を「コスモス」と勘違…

「三匹のおっさん」

「三匹のおっさん」 有川 浩 文春文庫 2012年3月10日第1刷 695円+税 3匹のおっさん。1匹目は、清田清一。地方ゼネコンの定年退職の日を迎え、父から引き継いだ剣道場は最後の弟子が辞めて、これからは、駅の近くのアミューズメントパークの嘱…

須磨港

GW前半、細君は、東京へ出張。相棒と寂しい週末を過ごしています。どうにも細君が家にいないと心細いので、私の我が儘で、細君の東京出張はゆっくりできませんが、東京にいる息子と親孝行してきて下さい。 10年前、須磨港は、神戸と淡路島を行き来するフ…

「天使の梯子」

「天使の梯子」 村山 由佳 集英社文庫 2007年10月25日第1刷 2012年 2月12日第3刷 457円+税 『東京は練馬区の片隅にある都立高校。 あのころ俺はそこの一年生で、彼女 ―斉藤夏姫― は俺らのクラスの担任だった。何しろ大学を出てまだ二年…

「夜の桃」

「夜の桃」 石田 衣良 新潮社 2008年5月20日発行 1600円+税(神戸市立西図書館) 図書館では、新刊本は、ほとんど借りることはできません。そこで、私は、返却本の棚を物色しながら、面白そうな本をセレクトしています。予約も可能なのですが、…

「青年」

「青年」 森 鴎外 新潮文庫 昭和23年12月15日発行 平成24年 1月20日九十四刷 438円+税 森鴎外は、1862年(文久2年)生。今年が生誕150周年です。そこで、鴎外を読もうと思いましたが、さて、何を読むか?「舞姫」これは、高校時代に…

S中央公園

S中央公園には、まだ、まだ、春の訪れは(桜の開花)見受けられません。3月11日と比べると、蕾の先がピンク色になってきたので、来週には、開花するかな?今日は、雨が降ったので、芝生はぬかるんでいました。木々の緑は、まだ、まだ、ですが、雑木林の…

「ヤッさん」

「ヤッさん」 原 宏一 双葉社 2009年11月1日発行 1,500円+税(神戸市立西図書館) 『段ボールに寝ていたら、いきなり蹴飛ばされた。 わっ、ホームレス狩りかっ、と飛び起きると、どすの利いた声でどやしつけられた。 「若えくせして段ボールな…

「ビブリア古書堂の事件手帖」

「ビブリア古書堂の事件手帖」 〜栞子さんと奇妙な客人たち〜 〜栞子さんと謎めく日常〜 三上 延 メデイアワークス文庫 2011年3月25日発行 2011年10月25日発行 590円+税、530円+税 メデイアワークス文庫は、初めて、購入しました。ア…

お休み

お休み今週は、諸事多忙につき、お休みです。 なお、今、「ヤッさん」(原宏一)、「ビブリア古書堂の事件手帖」(三上延)の二冊を並行読みしています。 次週は、その読書雑感かな? ちーと、痩せっぽちのマンションになってしまいました。書き直しなしです…

「花桃実桃」

「花桃実桃」 中島 京子 中央公論新社 2011年2月25日発行 1,500円+税(神戸市立西図書館) やれやれ、今年も、花粉症の季節の到来です。例年より、やや遅くでしたが、2月の中旬ごろから予防薬を服用して、準備万端のつもりでした。が、この頃…

「共喰い」

「共喰い」 田中 慎弥 第146回芥川賞受賞作 ご存知のとおり、芥川賞受賞作は、「文藝春秋」に掲載され、直木賞受賞作は、「オール読物」に掲載されます。毎月、月刊誌として「文藝春秋」を購読しているので、この季節は、芥川賞受賞作の掲載を楽しみにし…

「下山の思想」

「下山の思想」 五木 寛之 幻冬舎新書 2012年12月10日第一刷 2012年 1月15日第四刷 740円+税 五木寛之さんと言えば、40年前、「モスクワ愚連隊」「青春の門」などの作品で鮮烈なイメージがある作家です。そういえば、「愚連隊」などと…

「ガリレオの苦悩」

「ガリレオの苦悩」 東野 圭吾 文春文庫 2011年10月10日第一刷 2011年11月 1日第五刷 648円+税 「探偵ガリレオ」、「予知夢」、「容疑者Xの献身」(直木賞受賞)、そして、「ガリレオの苦悩」。久しぶりの東野圭吾さんです。東野さんは…

「すれ違う背中を」

「すれ違う背中を」 乃南 アサ 新潮社 2010年4月20日発行 1,400円+税(神戸市立西図書館) シリーズ第2作。第1作は、「いつか陽のあたる場所で」。2年前ぐらいに読みました。小森谷芭子(こもりやはこ)と江口綾香のちょっと悲しい、ちょっ…

「心が大きくなる坐禅のすすめ」

「心が大きくなる坐禅のすすめ」 中野 東禅 三笠書房 2008年7月10日第4刷発行 533円+税 今週は、わが故郷「下関」がクローズアップされています。一つは、「共喰い」で芥川賞を受賞した田中慎弥さん。下関の出身で、下関中央工業高校卒業後、進…

「張りこみ姫 ―君たちに明日はない3―」

「張りこみ姫 ―君たちに明日はない3―」 垣根 涼介 新潮社 2010年1月15日発行 1,500円(神戸市立西図書館) 6日ごろから、どうも、風邪気味でした。3連休は、何だか身体に力が入らず、喉はイガラッポイ感じ、鼻水が出始め、咳がコンコン。10…

「不安病」って何?

誰もが日常生活で抱く感情「不安」。この「不安」をコントロールできないのが「不安病」。 NHK「ためしってガッテン」。時々、テーマによって、チャンネルを合わせます。先週のテーマは、「不眠ストレス緊張撃退 1日15分 簡単脳トレ」。7年前から、寝…

「ワーキングガール・ウオーズ」

「ワーキングガール・ウオーズ」 柴田 よしき 新潮社 平成19年4月1日発行 平成23年6月10日第20刷発行 580円 『お局様、なんて言葉は、もうとっくに死語なのかも知れない。今はあたしみたいな存在を、巷では何と呼ぶんだろう? たまたま人事異…

辰年の謹賀新年

『あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。』 辰年の正月を迎えました。卯年の正月には、3月11日の大災害が起こるとは誰も想はなかったでしょう。未だ、被災地においては、復興どころか、復旧も儘ならずと聞きます。辰年は、「…