「八本目の槍」

「八本目の槍」今村 翔吾新潮文庫平成4年5月1日初版 向日葵 小野ひまわりの丘公園の無料摘み取りが先週で終わっていました。今年も楽しみにしていたのですが、残念。6月の暑さで、向日葵も、少し、早めに開花してしまったのでしょうか。 今、世界の合言…

「四畳半タイムマシンブルース」

「四畳半タイムマシンブルース」 森見登美彦 角川文庫 平成4年6月25日初版 元町駅交番 元町駅の駅前に、ちょっとお洒落な交番があります。なぜ?鯉川筋を北上すると「海外移住と文化の交流センター」がありますが、これは、ブラジル移民事業と関係してい…

つぶやき、アラ古希なのに五十肩?

つぶやき、アラ古希なのに五十肩? 今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。 まず、トピックス。安倍元総理の近畿大学卒業式のスピーチがYouTubeで、300万回を超える視聴。「大切なことは失敗から立ち上がること」。これは、とても、いい…

「大人になったら、」

「大人になったら、」 畑野 智美 中公文庫 2022年4月25日第4刷 BE ROKKO 再度公園(ふたたびこうえん)の修法ケ原池。秋には、紅葉の名所ですが、夏も、緑が綺麗です。三宮での時間調整で、久しぶりに、行ってみました。三宮から20分。池の…

「スイート・ホーム」

「スイート・ホーム」 原田 マハ ポプラ文庫 2022年4月5日発行 ハワイアン・パブ 神戸元町のハワイアン・パブ。店の看板は、黄色のサーフボード。お店は、2階。店内の棚には、ウクレレが数台飾ってあります。お客さんが弾くこともOK。ぼくも、飲み…

「楽しい孤独 小林一茶はなぜ辞世の句を詠まなかったのか」

「楽しい孤独 小林一茶はなぜ辞世の句を詠まなかったのか」 大谷 弘至 中公新書ラクレ 2021年11月20日発行 觜﨑屋(はしさきや)本店 播磨の小京都、龍野。古い商家が立ち並ぶ一角に和菓子屋さんの「觜﨑屋本店」。屋根の上の古い屋号の書いてある街…

ぶらり、朝来~生野

ぶらり、朝来~生野 青倉山の青倉神社 朝来の青倉神社(目の神様)は、青倉山の中腹の険しい崖沿いにありました。急傾斜の苔むした石の階段を登っていくと、古びた社殿の裏にお地蔵様がいました。その横には、ご神水の蛇口がありましたが、眼にご利益がある…

「夢見る帝国図書館」

「夢見る帝国図書館」 中島京子 文春文庫 2022年5月10日第1刷 喫茶CHERRY 元町商店街界わいには、おおくの純喫茶があります。創業1963年。もうすぐ60年です。店内は、細長い「ウナギの寝床」みたいですが、なんとなく、落ち着く雰囲気がありま…

「傑作はまだ」

「傑作はまだ」瀬尾 まいこ文春文庫2022年5月10日第1刷 峠の茶屋一軒家 三田の山の中の「峠の茶屋一軒家」。これが、なんというか?街中であれば喫茶店。峠越えの途中で、見つけました。「わらび餅」と珈琲。実は、この「わら餅」が、有名らしい。あ…

「ビブリア古書堂の事件手帖<Ⅲ>~扉子と虚ろな夢~」

「ビブリア古書堂の事件手帖<Ⅲ>~扉子と虚ろな夢~」 三上 延 メディアワークス文庫 2022年3月25日初版 田舎の一軒家 神戸と言っても、ちょっと、西に行けば、もう、田舎の風景が広がります。車を降りて、ひょいと見渡すと、見慣れた民家も、なんと…

「老人よ、電気を消して「貧幸」に戻ろう!」

「老人よ、電気を消して「貧幸」に戻ろう!」 倉本聰 文藝春秋 2022年6月号 新緑 5月は、「橘月」という異称があります。橘は、柑橘系の果樹ですが、その実は、不老不死の実とも言われています。実は、近くの公園に、橘の木があり、昨年、白い花を咲か…

「流浪の月」

「流浪の月」凪良 ゆう創元文藝文庫2022年2月25日初版 ハーモニカ ハーモニカは、大きく分けて、ブルースハーモニカ、クロマチックハーモニカ、複音ハーモニカに分類されるらしい。そのうち、初心者向けは、ブルースハーモニカとのこと。 今、世界の…

「元彼の遺言状」

「元彼の遺言状」新川帆立宝島社文庫2022年3月31日第8刷 牡丹 先日、永沢寺(ようたくじ)に行ったときに、三つ蕾のついた「牡丹」の鉢を買ってきました。二週間後、見事に真っ赤な花が咲きました。むかし、むかし、長谷寺で買った「牡丹」は、10…

つぶやき、へバーデン結節とは

つぶやき、へバーデン結節とは 「藤庵」 ベランダの「藤の花」が満開です。いつだったか、10年ぐらい前だったか。大阪城公園に行ったとき、植木市で、藤の花の鉢植えを買いました。なんどか、鉢替えをして、今に至る。咲く年、咲かない年がありましたが、…

「女のいない男たち」

「女のいない男たち」 村上春樹 文春文庫 2022年2月25日第11刷 『ああ、やりきれない。どうにかしてくれ。私はもう四十七になる。六十で死ぬとして、これからあと十三年生きなくちゃならない。長過ぎる。その十三年をいったいどうやって過ごしてい…

ぶらり、京都で花見

ぶらり、京都で花見 サクラ 今年は、桜が長く楽しめました。が、来週、雨模様らしいので、もう、散ってしまうのでしょう。桜の花びらは、咲きはじめは、ホワイト、散り際は、ピンクに変わっていきます。もう、ピンクです。 朝のニュース、NHK「おはよう日…

「海の見える理髪店」

「海の見える理髪店」荻原 浩集英社文庫2020年7月22日第9刷 桜満開 兵庫県の桜の名所、ベスト1おの桜づつみ回廊 2夙川河川敷 3姫路城 4須磨浦山上公園 5日岡山公園 まだ、夙川河川敷には、行ったことがない。ということで、出発しましたが、山…

「店長がバカすぎて」

「店長がバカすぎて」 早見和真 ハルキ文庫 2021年12月18日第十刷 天満天神繫昌亭 所用で新大阪に行った帰りに、水都大阪の夏祭り「天神祭り」の中心、大阪天満宮に寄ってみました。夏に行けばいいのに。ぐるりと周囲を回っていたら「天満天神繁盛亭…

「太陽の季節」

「太陽の季節」石原慎太郎文藝春秋4月号 ある図書館 コロナが落ち着いて、神戸外大の図書館が利用できるようになりました。なぜか?こういった雰囲気の中にいるとペギー葉山の「学生時代」を口ずさむのです。 今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEAS…

「愛なき世界 (上) (下)」

「愛なき世界 (上) (下)」 三浦しをん 中公文庫 2021年11月25日初版 シロイヌナズナ アジアやヨーロッパなど湿地帯に広く分布するアブラナ科の1年草または越年草 今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。 事件です。いや、事故です…

つぶやき、お習字の筆のお手入れ方法

つぶやき、お習字の筆のお手入れ方法 坂越「暖木」 「暖木」と書いて「のんき」と読ませる。お店の名前を見たとき、「だんき」って読みましたが、いい当て字ですね。ふつうは、「暢気」または「呑気」ですが、「暖木」でも、意味が何となく通じます。あっ、…

ぶらり、「ほっこり坂越 レトロさんぽ」

ぶらり、「ほっこり坂越 レトロさんぽ」 やれやれ、先週、「白熊くん」について、心配したことが、現実となりました。ロシアのウクライナ侵攻・・・というか、こりゃ、戦争を仕掛けたのだから、「宣戦布告」はあったのだろうか? 真珠湾攻撃は、宣戦布告なし…

「ブラックボックス」

「ブラックボックス」 砂川文次 文藝春秋3月号 太山寺別塔安養院 冬のお寺は、寒々しいです。木に緑が戻ってくるのには、まだまだ、時がかかります。といっても、暦のうえでは、「雨水」。雪が雨に変わるのですが、低気圧の影響で、日本海側は雪、神戸は、…

「許されざる者」

「許されざる者」 レイフ・GW・ペーション 久山葉子訳 創元推理文庫 2021年5月14日第7版 妙法寺石仏 地下鉄妙寺駅から妙法寺川沿いを板宿方面にウォーキング。途中に、駅名由来の妙法寺がある。平清盛が福原遷都のとき、平安京の鞍馬になぞらえ、…

つぶやき・・・岸田総理vs安倍元総理

つぶやき・・・岸田総理vs安倍元総理 文藝春秋2月号 和田神社 和田岬の和田神社に行ってきました。近くの焼肉屋に行こうと思ったら、ランチ営業がなくなっていました。残念!この地には、神功皇后が三韓征伐から凱旋の途中に立ち寄ったとされる三石神社も…

「炎環(えんかん)」

「炎環(えんかん)」永井路子文春文庫2021年11月25日第9刷 テニスラケット 1年ぶりにラケットのガットを張り替えました。ブルーのカラーリングにブルーのガット、お洒落でしょう。 毎週日曜日、隔週月曜日のテニス。この程度の頻度のテニスでも、…

つぶやき、新年早々

つぶやき、新年早々 素戔嗚尊(スサノオノミコト)神社(別名 江坂神社) スサノオは、イザナギとイザナミの子、アマテラスの弟。乱暴者で、アマテラスを怒らせ、天岩戸事件の原因者。アメノウズメなどのバカ騒ぎで、一件落着。その後、出雲に降りて、ヤマタ…

「クロイドン発12時30分」

「クロイドン発12時30分」F・W・クロフツ 霧島義明訳創元推理文庫2019年2月22日第1刷発行 太山寺表門 小寒、もうすぐ大寒、1年で一番に寒い季節です。外気温が、4度。それでも、坐禅修行。といっても、温風ヒーターを横において。でも、室内…

「熱帯」

「熱帯」森見登美彦文春文庫2021年9月10日第1刷発行 明石天文館 東経135度 日本の標準時刻 なぜ、東経135度が標準時刻になったか?なぜ、東京(東経140度)にしなかったのか?答えは、15度で割り切れるから。(グリニッジ標準と、ちょう…

つぶやき、謹賀新年

つぶやき、謹賀新年 あけましておめでとうございます。 令和4年(2022年)。 昨年末、12月31日に、ちょっと、頑張ったことから。 まず、本箱からあふれ出した単行本、文庫本、約200冊を思い切って「BOOK OFF」に持っていきました。一度し…